この記事は、こんな人の役に立ちます
- テンパる性格を治したい
- 今までいろいろ試したけど、どれも効果がなかった
- どうしてテンパるのか分からない
テンパりやすい性格は、仕事で損をすることが多いですよね。
残念なことに、どんな心理療法もあなたの性格を作り変えることはできませんし、どんな仕事術を使ってもテンパりを完全になくすことはできません。
でも、自分の性格のタイプを理解し、それにあわせて少しだけ考え方と習慣を変えることで、テンパってしまう前に自分を落ち着かせることはできます。
今回は、そんな3種類のテンパりやすい性格のタイプと、それぞれのタイプ別対処法について紹介しています。
目次
「テンパる」は生まれつき?
よくテンパりやすいのは生まれつきだと考える人がいますが、基本的にテンパりやすい性格は後天的に形成されるものです。
そしてその多くは、幼少期のトラウマが原因となっていることが多く、特に家族関係のトラウマと学生時代のトラウマがテンパりやすい性格の原因となっているケースがほとんど。
テンパりやすい性格を治すためにはいかに自分のトラウマに気づき、それを癒してあげるかが大切です。
「テンパる」とは
そもそもテンパるとは、不安や緊張から気持ちに余裕がなくなり、焦ってしまうこと。
クロパカ
テンパりは、仕事や家庭環境のストレスだけじゃなく、睡眠不足や食習慣の乱れによる影響が大きいことが分かっています。
そのため現在は、生活習慣の改善がテンパりの改善につながると考えられています。
「テンパる」の語源
もともと「テンパる」とは、麻雀用語の「聴牌(テンパイ)」から来た言葉。
アルパカ
クロパカ
もともと「準備が整った」という意味で麻雀以外でも使われ始めましたが、「あとちょっとで完成する」という意味から派生して「ギリギリの状態」を表すようになり、その後「余裕がない」「追い詰められている」といったネガティブな意味に使われるようになったのが「テンパる」の語源です。
クロパカ
3タイプの「テンパる」
人のテンパり方には大きく3種類のタイプがあり、それぞれのテンパってしまう理由に合わせて対処法を考えることが大切です。
パニック型
テンパる人の中でも一番多いのがパニック型です。
パニック型は、一人でたくさんの仕事を抱え込んでしまい、処理能力が追いつかずパニック状態になってしまう人のことです。
パニック型の特徴
一般的にまじめな性格の人ほど自分一人で全てのトラブルをかかえてしまい、パニック型になりやすいとされています。
落ち着いているときなら問題なくこなせるのに、仕事を頼まれたら断れず自分の能力以上の仕事をかかえてしまい、テンパった途端にどれから手をつけたらいいのか分からなくなったり、さっきまでできてた作業の手順を忘れてしまったりします。
また、焦りから無意識にミスをすることも多く、その罪悪感からますますテンパってしまいます。
パニック型の対処法
失敗を許容する
パニック型の人は、まじめで全ての仕事に対して頑張りすぎてしまい、「失敗したらどうしようか」「自分にできるのだろうか」と自分で自分にプレッシャーをかけてしまっています。
テンパらないためには失敗を受け入れましょう。
「失敗をしてもいいんだ」と思うことで心のハードルが下がり、余裕を持って仕事に取り組むことができます。
古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスは、
失敗する方法はいくらでもあるが、成功する道はたった一つだけ
という言葉を残しています。
どんな仕事でも失敗する可能性は無限にあり、失敗を全て防ごうとすることはとてつもない労力と負担がかかってしまうもの。
全ての失敗を恐れて予防するより、たった一つの成功に向かって突き進む方が効率的です。
焦っているときほど「失敗したらどうしよう」と不安になってしまいますが、そんなときは「失敗より成功」と心の中で数回つぶやいてみましょう。
失敗をしてしまう自分を許すことで、逆に失敗しにくい精神を持つことができます。
もっと人に頼る
もし忙しすぎてテンパってしまったときは、それは仕事量が多すぎる証拠。
こちらの記事で書いたとおり、仕事ができる人ほどうまく仕事の量を減らしています。

パニック型の人は責任感が強く「頼まれた仕事は自分の力でなんとかしないと」と思いがちですが、会社は一つのチーム。
あなたの同僚も、あなたの上司も同じ目標に向かって走っている仲間なのです。
もしテンパってしまうほど忙しいときは、遠慮なく他人に「この仕事、手伝ってくれませんか?」と頼ってみましょう。
アルパカ
自分一人で仕事を抱え込みテンパってミスをしてしまうより、他の社員と協力して取り組んだ方が圧倒的に効率的です。
もしどうしても他人に頼る勇気が出ないときは、これは甘えているんじゃなくて効率的に仕事をこなすために必要なことなんだと自分に言い聞かせましょう。
タスクリストを使う
パニックになったときの対処法として、一番単純で効果的なのが「タスクリストを使う」ことです。
一流のジャーナリストでも、考えを整理するには一度「紙に書き出す」という作業をしています。
紙に「今しないといけないこと」を書き出すことで、自分が抱えている仕事を客観的に把握することができ、優先順位や注意すべき点を落ち着いて考えることができます。
また文字を書くという作業には、心を落ち着かせる効果もあります。
もしテンパってしまったときは、どんなに忙しくても一度紙に「なにをすべきか」を書き出してみる習慣を作りましょう。
仕事を断る勇気を持つ
どんな仕事でも、テンパらない唯一の方法があります。
それは、その仕事を引き受けないことです。
アルパカ
クロパカ
仕事を断れば、もちろん上司や同僚から嫌な顔をされるでしょう。
ですが、上司の機嫌伺いのために今手持ちの仕事でいっぱいいっぱいのあなたが更に仕事を引き受けるのは本当に正しいのでしょうか?
そもそも部下がいっぱいいっぱいなのにさらに仕事を任せようとする時点で、まずあなたの上司は管理職として失格です。
そんなとき、「わたしはこれ以上仕事を引き受けられません」と意思表明することは何もまちがってはいません。
どんなに忙しくても仕事を引き受けるやさしさを持つことはとても大切なこと。世の中にはそのやさしさを持てない人もいます。ですが、断る勇気を持つこともまた社会人として必要なことです。
緊張型
緊張型は、思いがけないトラブルに面した時、頭が真っ白になってしまい、何をすればいいか分からなくなってしまうタイプの人のことです。
緊張型の特徴
トラブル以外にも、上司から怒られたり、他人から批判されたときなど、予想外のできことにアドリブで対応できず、テンパってしまいます。
緊張型の対処法
準備を万端に
準備が不十分なままだと、いざ仕事を任されたときにテンパってしまいます。
入念な準備をすることで、どんなトラブルにも対応できるようになりますし、何より準備をしたことが自分の自信になってくれます。
テンパって仕事が終わらず残業をしてしまうことはありませんか?そんなときは、朝10分早く職場に来て、1日の仕事の準備をしてみましょう。
朝はまだ体も疲れておらず、あたまもさえているので1日の中で一番効率がいい時間。そのため、朝の10分は夜の残業1時間に匹敵します。
また、朝10分早く来ることで「あの人は仕事に対する意識が高い」と周りに知らせることもできます。
特に自分は仕事が遅いと感じている人は、自分の評価を上げるためにも朝10分早く来るようにしましょう。
会話を増やそう
あの人はいっつも無駄話をしているのになぜか仕事が早い…
そんな風に感じたことはありませんか?
実は、無駄話や世間話は仕事をするうえでムダな時間と思われがちですが、仕事と関係ない話は仕事の効率を大きく上げることが証明されています。
アルパカ
クロパカ
無駄話や世間話といったいわゆる雑談には、
- 職場の雰囲気を前向きにする
- コミュニケーションを円滑にする
- ストレスを軽減する
といった仕事の効率を上げる効果がたくさん。
特に普段から他人とコミュニケーションをたくさんしている人は、いざあわててしまったやミスをしてしまったときに周りの人が助けてくれる傾向にあります。
テンパりやすい人ほど、職場で積極的に会話をすることが大切です。
予想外を減らす
緊張型の人は、アドリブが苦手です。
そのため、予想外のシチュエーションをいかになくすかが肝心です。
緊張型の人は、マニュアルに沿った仕事は得意ですが、社会はいつどんなトラブルが起きるか分かりません。普段から、「もしかしたらこんなことが起こるかも…」と想像をする癖を身につけましょう。
もし自分じゃ想像するのが苦手なら、「もし自分が上司ならどんなことに気を付けるかな?」と考えてみましょう。
自分以外の人の考え方を真似してみることで、
「係長なら、誤字脱字を細かくチェックしそうだな。」
「課長は住所間違いにうるさいから、顧客リストをもう一回見ておこう。」
という風に自分には思いつかない発想ができます。
常に「こんなことが起こるかも?」と考えることで、予想外のトラブルをなくすことができ、落ち着いて仕事ができるようになります。
自信を持つ
緊張型の人に何より言いたいのは、自信を持とうということ。
緊張型の人は、一度はテンパってあたまがまっしろになり、恥ずかしい思いをした経験があるでしょう。
人は失敗をすると、「もう同じ失敗はしたくない!」と心が委縮してしまいます。
ですが、仕事ができる人ほど過去に大きな失敗をしています。
逆に、失敗をしたことがない人ほど、将来重大なミスを犯してしまいます。
一度失敗したあなたは、失敗をする前より確実に注意深く、慎重になれているはず。
別にもう一度失敗しても良いのです。自信をもって仕事に取り組みましょう。
ノイローゼ型
ノイローゼ型の人は、体に以上は何もないのに、なぜか手や身体が震えたり、腹痛やめまい、息苦しさを感じてしまう人のことです。
ノイローゼ型の特徴
ノイローゼ型の人は、強いプレッシャーを与えられた時や、仕事で重大なミスをしてしまったときに体調不良になるケースが多いです。
悲しくないのに涙が勝手に出たり、腹痛がひどくお腹を下したり、汗が止まらなくなることもあります。
私も経験したことがありますが、ひどいときは脈が異常に早くなり、自分の心臓の音が聞こえるほど息苦しさを感じます。
ノイローゼ型は身体に症状が出る分、ほかのタイプよりも苦しく、不安を感じてしまいますが、治療によって改善しやすく、薬物療法や心理療法が効果的です。
ノイローゼ型の対処法
もし仕事のストレスが体調不良となって現れるようなら、できるだけ早くクリニックを受診しましょう。ですが、すぐにクリニックには行けない、という人のために一時的な対処法をご紹介します。
生活習慣を見直す
ノイローゼ型の人に多いのが、慢性的な睡眠不足、次にストレスによる拒食や偏食です。
もし一日の睡眠時間が3時間を切っている、もしくは毎日昼ご飯を食べなかったり、カップラーメンなどのジャンクフードを食べているという方は、まずは毎日の生活スタイルを改めましょう。
ノイローゼ型の人は、生活習慣を改善することが有効な治療法となります。
特に、睡眠不足は脳に負担が大きく、マイナス思考から抜け出せなかったり、つい怒ったり焦りやすくなってしまいます。
テンパらないためには、まず生活習慣を見直しましょう。
ポジティブ思考
ノイローゼ型の人は常にマイナス思考におちいってしまい、行動も消極的になります。
もし最近元気ないなあと感じたら、まずはポジティブ思考を心がけるようにしましょう。
- 仕事がすべてじゃない。
- ミスをしたっていいじゃないか。
- 死ぬこと以外、すべてかすり傷だ。
そう心で唱えるだけで、きっと気持ちが落ち着いてきます。
もしどうしてもポジティブに考えられないのなら、映画や読書をしてみましょう。自分とは全く違う生き方をしている人の言葉を聞いてみましょう。
仕事が人生のすべてじゃないと思うことで、今抱えているつらい気持ちがきっと和らぐはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
テンパるきっかけや理由は人によって異なります。
自分のタイプを見きわめ、自分に合った対処法を見つけることがテンパる性格を治す近道です。
自分に合った方法を見つけ、明るくイキイキと働ける自分を取り戻しましょう!
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