こんにちは。
「Voicyってどんなアプリ?」って妻に聞かれたので、
田端さんの配信を聴いてもらったら妻から変態呼ばわりされたコイケです。
Voicyに「情報」は要らない
さて本題。
よくVoicyを利用するメリットとして、
「作業しながら情報取得できる!」
「ながら視聴最強!」
と言われていますが、純粋に作業しながらニュース聴くためにVoicy使ってる人って意外と少ないんじゃないのかなあ、と最近感じてます。
音声メディアって何もしなくても耳に入ってくるので楽ですけど、意外と時間がかかる。
Voicyは倍速再生ができる分効率的ですが、わざわざ通勤途中にイヤホンを引っ張り出して「ながら視聴」なんてしなくても、信号待ち中にYahoo!ニュースのヘッドラインをチラ見する方がずっと簡単で早い。
活字の方が時間あたりの言語情報量が多いですし、極端なこと言うとVoicyって「情報を得るツール」としてはそこまで有用じゃないんですよね。
なんでVoicy聴いてるの?
じゃあなんで「非効率的な」Voicyを聴いてるのかっていうと、やっぱり音声コンテンツから滲み出る配信者のプライベートを聴きたいから聴いてるんじゃないかと思います。
ブログやTwitterなどの活字メディアからだとなかなか見えてこない配信者の生活や感情ですが、Voicyだと不思議なほど生々しく伝わってくるんですよね。
例えば配信者の家族の声とか、歩きながら収録してる息遣いとか、晩御飯を食べてるレストランの喧騒とか、ATMの操作音とか。
そんなプライベートな環境音を覗き見ることで、ちょっぴり背徳的な欲求を満たしてくれる。
Voicyを使い始めて気づいたのですが、どうやら音声メディアにはなんの変哲も無いプライベートな音声を魅力的なコンテンツに変えてしまう力があるようです。
#Voicy の魅力は、ユーザーがマルチタスキングできる「ながら視聴」じゃなくて、配信者のなんの変哲も無いプライベートな時間(運転中とか晩飯中とか)を音声メディアに昇華させちゃう「ながら配信」にある。
緒方さん(@ogatakentaro)ならそう考える気がする。知らんけど
— コイケパパ@Voicyリスナー (@papasmartblog) February 20, 2018
「儲からないVoicy」に人が集まる理由
ユーザーにとって魅力溢れるVoicyですが、
んー、無料でやる意味もわからんのよねー。Twitterの方が時間取られないしフォロワーも多いし、インスタの方が世界のユーザーにリーチできるし https://t.co/VppzrkGkh0
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) February 19, 2018
堀江さんのおっしゃるとおり、今のVoicyって配信者はどんなにフォロワー数増やしても、個人でもスポンサー見つけない限り一銭の得もしない。
もはやただのファンサービス(それも超贅沢な)なんですよね。
それでも、ここんところVoicyに続けてインフルエンサーな方々が配信者に参入してきてるんだからVoicyのすごいところ。
Voicyという音声メディアに対する期待感がすごいってのはもちろんですが、専用アプリによる圧倒的な収録・編集の手軽さと、Voicyがセルフブランディングツールとして注目されたからでしょうね。
あと徹底的な配信者第一主義。
Voicyはいかに配信者が気持ちよく収録し、自由にコンテンツを作れるかが考え込まれています。
配信者が常に大きく表示されるアプリのUIもステキですが、専用の収録アプリにはニュース記事まで用意されている徹底ぶり。
これを読むだけでニュース配信が完成しちゃいますね。
収益以外のメリットに気づけた人からVoicyに参入していってるイメージです。
イケハヤさんボイシーのメモ。儲からないところにチャンスがある。儲からないことはみんなやらないけど面白いものが眠ってる。
儲かるものを探していてもダメ。凡人が儲かると判断した時点でみんなやってる。人がやらない経験は影響力に変わる。
これ、私が考えてることと全部同じ☺ #voicy
— はあちゅう (@ha_chu) February 16, 2018
音声コンテンツの課題は集客力
ただ、現状の「ファンサービス状態」だとファン以外の客層の流入に乏しいのも事実。
以前の記事にも書きましたが、

Voicyユーザーって配信者目当ての固定リスナーが大半じゃないでしょうか。「全く知らない配信者」の配信を聴くリスナーってかなり少ないんじゃないでしょうか。
活字や画像コンテンツだと見るつもりがなくてもスマホの画面に表示されたら見ちゃいますけど、音声コンテンツって能動的に再生ボタンを押さないと聴けないので、なんの理由もなくいきなり知らない配信者の配信を聴くってことがありえないですよね。
Voicyはnoteみたいに「配信者のことを最初から知っている客層」の流入がメインストリームとなってるようですし、いかにVoicy内外の流動を生み出すかがキモとなりそうです。
緒方さんもリスナーが新規チャンネルを回遊する仕組みづくりに取り組んでおられるもよう。
だいぶVoicyのパーソナリティさんも増えてきたし、リスナーさんも増えてきた。
2倍速にしても聞きたいものを全部聞ききれない!って言うクレームも来るようになり、どうやってリスナーさんが色んなチャンネルを試して自分に合った好きな放送を見つけるか、次の設計を今夜は一晩考え続けようと思います— 緒方憲太郎(Voicy代表) (@ogatakentaro) February 21, 2018
今後のスマートスピーカーの普及を見込むと音声コンテンツへの需要はますます拡大するのは明らかですし、まだスマートスピーカーが一般的でない中、Voicyが先駆けて音声メディアの大衆化に取り組んでいるのはきっとかなりの先行者利益に繋がるはず。
日に日に盛り上がっているVoicyを見てると、新しいメディアの創成期を実際に体験できてとても幸運を感じます。
ではでは。
おまけ おすすめVoicy配信者
田ヶ原 恵美さんの「OL2年目!朝晩届ける声生活♪」
Voicyと文化放送のコラボ企画として2017年の4月27日からVoicyで配信をされている、女性パーソナリティ。
配信内容は、トークを交えながらニュースや天気の読み上げがメイン。
田ヶ原さんのチャンネルの魅力は、何といってもご本人の真面目さ!
土日問わず毎日朝晩2回の配信を欠かさないのもすごいですが、曜日によって配信内容を工夫したりと聴いてて純粋に楽しい。
また第11回目配信(削除済み…?)からすでに関西弁を取り入れておられ、音声コンテンツならではの強みを試行錯誤されているところもかっこいい。
あと関西弁でめっちゃ楽しそうにコンビニスイーツとか紹介してくれるのがとにかく可愛いので、男性ユーザーは必聴。
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