平成30年8月8日、ついに乳児用液体ミルクが解禁されました。
海外では圧倒的人気の液体ミルクですが、日本人にはなじみがないですよね。
そもそも液体ミルクの何がそんなに良いの?って人のために、液体ミルクのメリットを分かりやすくまとめてみました!
メリット① すぐに飲ませられる
液体ミルクの何がいいかというと、お湯がいらないことです。
パッケージを開封して、吸い口を付けるだけで飲ませられます。
子育て経験のない人なら「へえ、そうなんだ」で終わりますが、育児を経験したことがある人なら革命的に便利だということが分かってもらえるはず。
実はミルクを用意するのって、めちゃくちゃ大変です。
一本用意するためには、
- 哺乳瓶を消毒する(事前にしておく)
- お湯を沸かす
- 分量を量って粉ミルクを溶かす
- 人肌くらいの温度まで冷ます
という作業が必要。ミルクを作り始めてから飲み終わり、げっぷをさせるまで30分は軽くかかります。
そして、新生児だとこれを大体3時間おきにしなくちゃいけません。(朝だろうと夜だろうと)
そんなときに液体ミルクがあれば、赤ちゃんがミルクが欲しいと泣いたらパッケージを開けるだけ。
すごく画期的!
メリット② 外でもカンタンに飲める
外出先でミルクを用意しようと思うと、お湯や粉ミルクをあらかじめ用意しておかなければいけません。
うちも外出するときはいつも、
- 100℃のお湯を入れた保温ポット
- 冷ます用の水を入れた水筒
- 消毒した哺乳瓶
- 一回分ずつ小分けした粉ミルク
を用意してから出かけてました。
そんなとき、もし液体ミルクがあればパッケージをカバンに入れるだけでお出かけ準備OK。
もしくは、外出先で買ってすぐ飲ませることもできちゃいます。
赤ちゃんとのお出かけがとってもラクになります。
メリット③ 液体ミルクは常温で飲ませられる
液体ミルクは、粉ミルクみたいにお湯で溶かしてから人肌の温度まで冷ます必要はありません。
そのため、赤ちゃんが飲みたいと思ったらすぐにパッケージをあけて飲ませることができます。
粉ミルクはお湯じゃないダメなの?
意外と知られていませんが、赤ちゃんのミルクの温度は人肌だろうが常温だろうが、栄養吸収になんら変わりはありません。
きっちり36度に測る必要はないんです。
なら、どうして粉ミルクはいちいちお湯で溶かさなきゃいけないのでしょうか?
実は、粉ミルクをお湯で溶かさないといけないのは殺菌のためなんです。
20年ほど前までは、粉ミルクは水で溶かすのが当たり前でした。
ですが、2004年のフランスで粉ミルクを飲んだ乳児が『サカザキ菌』に集団感染。
その後死亡してしまったことをきっかけに、粉ミルクは70度以上のお湯で消毒しないと衛生的に危ないということが世界中に知れわたりました。
そしてこの事件をきっかけに世界保健機構(WHO)が「粉ミルクは殺菌のため70度以上のお湯で溶かすこと」とのガイドラインを発表。
こうして現在では粉ミルクはお湯で溶かすという考えが普及するようになりました。
今回解禁された液体ミルクは、厚生労働省による厳しい製造・保存方法が定められ、衛生的に保たれています。
なので、常温でも安心して飲ませられるんですね。
メリット④ 液体ミルクは災害時にも役に立つ
長期保存ができて、お湯が不要ですぐ飲ませられる液体ミルクは、災害時の備蓄食料としても期待されています。
今までは粉ミルクが備蓄されるのが一般的でしたが、災害時はそもそも水が手に入らなかったり、お湯を沸かすことができない場合もあります。
そのため、液体ミルクが普及することで災害時にも確実に赤ちゃんにミルクを飲ませることができるようになります。
まとめ
液体ミルクが市販されるまでには、約1年かかるとのこと…うーん、まだまだ先です笑
すぐに手に入るわけではありませんが、パパさんママさんの育児負担が少しでも軽くなるならうれしいですね!
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