TaoTronicsからまたまた高コスパイヤホンが発売されました。
4年前に発売されてから1日5000個(米国Amazon)、世界累計200万台以上売れてるモンスター級のヒット商品、「TT-BH07」。
日本においても「MONOQLO」などのガジェット評論誌で今なおランキング上位に食い込む名機です。
そんな「TT-BH07」ですが、このたび正統リニューアルモデルとなる後継機「Sound Elite 71」が新発売となりました。
フルリニューアルされた正統後継機
TT-BH07には改良版のTT-BH07Sや低音強化版のTT-BH07S boost、バッテリー容量やドライバーを強化したTT-BH07S PLUSなどのシリーズ製品が販売されていますが、Sound Elite 71がTT-BH07の正統な後継機との位置付けになります。
TT-BH07からの変更点
TT-BH07からの主な変更点をご紹介します。
AAC & apt-X HD対応
コーデックがAACとapt-X HDに対応しました。
apt-x HDに対応するandroid機種のユーザーはCD音質を上回るハイレゾ音質を(ほぼ)遅延ゼロで聴くことができます。
18時間連続再生
再生時間が大幅に伸び、一度の充電で18時間まで再生可能になりました。
朝から晩まで再生できます。
約600円値上げ
セール価格などにより増減しますが、TT-BH07の価格が600円ほど値上がりしました。(ちょっと残念。)
引き継がれた機能
水濡れに負けない防水(IPX4→IPX6に改良)や、通話相手にクリアな音声を届けるCVC(6.0→8.0に改良)ノイズキャンセリング機能がそれぞれバージョンアップしながら引き継がれています。
使用感
1週間ほどSoundElite71を聴いてみたのですが、びっくりしたのが高音域のサウンド。
キラキラとした心地よい高音で、この価格帯でここまで聴かせるのかと驚きました。
前作と比べてよりタイトで精細な音作りになり、あきらかに高音域の解像度が上がっており、ライブ音源では演者の息遣いまで聴こえるくらい。
低音については前作で感じた物足りなさが解消されました。重厚な低音…とはなりませんが、充分に迫力のある音に仕上がってます。
2日ほどエイジングさせてみたら更に低音が鳴るようになり、良い具合に仕上がりました。
音源によっては粒だちがはっきりとした高音域が少し派手に感じられるものの(特にASMRなどはホワイトノイズが目立ってしまう)、音作りはフラットな万能選手。
同時期に発売されたSoundLiberty77もそうですが、高音質でフラットな音作りのイヤホンはTaoTronicsの強みですね。
ケーブルは、前作に引き続きワイヤー無し。ふにゃふにゃとした、柔らかなケーブルです。
イヤホンを使わない時はケーブルを首にかけておけるので、お店のレジとか「ちょっとイヤホンを外したいとき」にすごく便利。
右側に付いているコントローラーは少し大きめで、大きめの物理ボタンは安心感があります。
完全ワイヤレス型はタッチ式の操作がトレンドですが、個人的に操作する時はクリック感が欲しい人なので、物理ボタンが好み。
物理ボタンの方が誤操作が少なくてありがたいです。
ボタンは3つあり、音量操作に曲選択、Siri呼び出しなど一通りの操作が可能。
イヤーピースはサイズ違いが3種付属。イヤーフック(ウイングチップ)も同じく3種付いてきます。
イヤホン自体は結構大きく装着時は結構目立ちますが、指でつかみやすいので個人的には好きです。
間違いなく同価格帯で最高音質のイヤホン
高価なイヤホンと比べると見劣りはしますが、3000円台と気軽に買える同価格帯では間違いなく最高音質のイヤホン…と勝手に思っています。
正直SoundElite71を聴くまで低音ジャンキーな機種ばかり好んでいましたが、本機を聴いてから高音域の大切さが分かったような気がします。
少なくとも5000円以下で本機より高音質なイヤホンは望めないでしょう。
今現在スマホに最初から付いてたイヤホンや、千円台のイヤホンを利用している人は、いきなりハイエンドのイヤホン購入を考える前に、ぜひ一度本機を聴いてみてはいかがでしょうか。
SoundElite71はクセがなく、apt-x HDの高音質を3000円台の値段で体験できる、万人にオススメしたい優れた入門機です。