数多ある低価格イヤホンの中では、おそらく一番コスパが良い製品。
自腹で買いましたが、安くて防水のイヤホンが欲しいなら買いです。
TaoTronicsのSoundLiberty 77
アメリカのTaoTronicsから発売されたSoundLiberty 77。
高コスパで音質もそこそこ良いと評判なので、自腹で購入し、実際に1週間使ってみました。
スペック
本製品の1番のアピールポイントは、Airoha社のMCSync(マルチ・キャスト・シンクロナイゼーション)テクノロジーにより、音声データの左右同時伝送が可能とのこと。(Android・iOS・iPadOS全て対応)
SoundLiberty 77は両耳が親機になる(正確には最初にペアリングした側が親機となり、もう一方がその通信を傍受する)ため、左右間の通信が不要。
そのため余計な通信を削減することで安定性向上、音切れ・音飛び防止、電力消費も効率化、遅延が減少(わずかには遅延する。)といいことずくめらしいです。
コーデックはiPhoneに最適なAACに対応しています。ただしapt-xは非対応のため、androidに使うのはおすすめできません。
連続再生時間はイヤホンのみで5時間、ケース込みで20時間。通勤通学のみ使用なら週一回の充電で充分なくらいでした。
ドライバー径は6mmと完全ワイヤレスイヤホンなら標準サイズ。低音重視なドンシャリ好きなら、同じTaoTronicsの一体型ワイヤレスイヤホン、径10mmのTT-BH07S Boostをおすすめします。
販売形式はメーカー直販で、Amazonで買えます。メーカーの期間限定クーポンコードや、Amazonタイムセールが狙い目。
IPX7防水対応、両耳親機とトレンドの機能を搭載しているのは、定価6999円の価格帯としてはコスパ良し。
あえてライバルをあげるなら、EnacFire社やSoundPEATS社の製品が比較検討になるかと思います。個人的な感想ですが、多機能、低遅延・安定性を選ぶならTaoTronics社、安さ、大容量バッテリー、低音重視なら他社を選ぶのが良さげ。
本体はIPX7防水で、ざっくり言えば音楽聴きながらシャワー浴びれるレベルです。(正確には、一定の条件下で30分間水没しても問題なし。)
使用感
そら豆型でアナトミカルな形状。薄く小さなイヤホンが耳の窪みにフィットし、装着感がいいです。
付属のイヤーピースは半傘タイプで、軽めのつけ心地。密閉感、圧迫感は少なめ。このイヤーピースはとてもライトなつけ心地なので、万人向けのフィット感ではありますが、感触が好みではない人も多そうです。
イヤホン自体のフィット感はとてもよくて、トレーニングやランニング時も外れにくいため運動時の使用に向いています。防水性もよく、タッチパネルの操作性も悪くないためワークアウトに最適。
ケースは超コンパクトです。握り寿司ほどサイズ感で、スーツのポケットに入れても膨らみが気にならないのが嬉しいですね。
本体の操作はタッチパネル方式。曲送りから音量調節まで、すべての音声操作に対応。タッチパネルの感度が良い。(手のひらや、頭を傾けて肩でタッチしてもラクラク操作できる。細かな操作ができない運動中に便利。)
動画を見た感じ、遅延はかなり抑えられており、口の動きと音声のズレも気になりませんでした。
ゲームについて言えば、タイミングがシビアな音ゲーはちょっと難しいが、遊べなくはないレベル。FPSなども充分遊べると思います。
TWS(完全ワイヤレスイヤホン)には遅延がつきもの(特にiPhone)ですが、その中でも本製品はかなり遅延が少ない方です。
安定性については、東京出張時も含めて1週間のあいだ音切れ・音飛びが一切ありませんでした。
音質
音質はフラットでボーカルの声が気持ちよく聴けます。3000円〜5000円代の格安ワイヤレスイヤホンと比べて抜け感があり、音が頭の中でこもらず広がりを感じられる。
特に輪郭がはっきりしていて、中高音のパリパリ感が心地よいです。曲によっては高音がやや電子音風に感じられることも。
通話の音声も聴き取りやすい印象です。音楽ジャンルは、クラシックやジャズなどのアコースティック系よりも、EDMなどの打ち込み系・エレクトロ系の楽曲に向いています。
Beatsなどのイヤホンに慣れている人にとったら低音が少し物足りませんが、百均で売ってるシリコン球型のイヤーピースに交換すると低音が強調され、音圧・迫力が上がります。ただし、ケースがコンパクトなため、あまり大きなイヤーピースは付けられないためご注意ください。(ドライバー軸が細めなため、内径5.0mm以下のイヤーピースを選ぶと良い。)
良かった点
トレンドの機能を全て搭載しているのに、1万円以下に抑えられている点が良い。(セールをうまく使えば5000円台も・・・!)
また、ケースのサイズも小さくIPX7防水なため、持ち運びやすい+雨でも余裕で使えるタフな製品。
エントリー用の機種ですが、水濡れなど環境を選ばずに使えるため、ジムやランニング、ワークアウト用におすすめです。
いまいちな点
本体がIPX7防水なのに、ケースが非防水なのが残念。
また、イヤホンがアナトミカルな形状で、ドライバー軸もやや下向きに付いているため、耳の形に合わない可能性あり。
欲を言えば、バッテリー容量がもう少しあればよかった・・・。
SoundLiberty 77を安く買う方法
SoundLiberty77は頻繁にセールが行われるため、定価で買うのはちょっと損です。
購入前には、Amazonのセール状況及び公式Twitterを要チェック。特に公式Twitterでは、限定のクーポンコードを入手できることもあるので購入前にチェック必須です。
多機能、音質を考えれば5000円代で買えたらかなりお買い得です。
コメントを残す