有線でもワイヤレスでも高音質。5000円で買えるMPOWのハイブリッドヘッドホン「H20」レビュー

ヘッドホンはこれ1台あれば十分かも。

普段ワイヤレスイヤホンを使っている方は多いと思いますが、自宅で映画を見る時や、集中して音楽を聴くときは、やっぱりドライバー径の大きなヘッドホンを使うと迫力が段違いですよね。

でも高音質なヘッドホンってイヤホンより値段が高いし、ゴツいし、扱いづらそうだし…

今回はそんな「音質はいいけど不便なヘッドホン」のイメージを消し去ってくれるMPOWのBluetooth対応ヘッドホン「H20」をご紹介したいと思います。

本レビュー記事の執筆にあたっては、メーカー様から製品の提供を受けています。

H20ってどんなヘッドホン?

ヘッドホン「H20」の同梱品一覧

H20はMPOWの販売するBluetooth対応ヘッドホンで、500mAh(3.7V)のバッテリーが組み込まれているため一度の充電で最大30時間の音楽再生ができます。

毎日3時間くらい通勤・通学で音楽を聴いても、1週間以上は余裕で再生できるすごいやつ。

MPOW H20本体

インピーダンスは32Ωで、クアルコム社のエントリーモデル用BluetoothチップQCC3034を使用。

気になるドライバー径は40mmとそこそこなサイズ。密閉型のヘッドホンと表記されていましたが、イヤーパッドの裏には小さな隙間が空いており、半オープンエアー型のようです。

側面が水滴をかたどっています。さりげないオシャレ。

デザインが結構オシャレで個人的に気に入っており、デザイナーChino Hu氏(デザインチーム「Jerome」リードデザイナー)が「水滴」をイメージしてデザイニングしたとのこと。

ドイツのデザインコンペティション「RED DOTアワード2019」で優秀賞に選定されたほか、アメリカで2018年に開催された「EUROPEAN PRODUCT DESIGN AWARD」においても賞を獲得しています。

・・・どちらも日本ではあまり知られていないデザイン大会ですけど、海外版グッドデザイン賞みたいなものかな?

要は外国人も認めるかっこいいヘッドホンということで。

ヘッドホンを折りたたむためのヒンジ部分

折りたたむと縦幅が約2分の1に

ワイヤード&ワイヤレス対応

H20の一番の魅力は、スマホや音楽プレーヤーと様々な接続方法が使えるところ。

Bluetooth対応ヘッドホンですが、有線(3.5mmオーディオケーブル)でつなぐこともできます。

なので、普段はBluetooth接続でスマホの音楽をワイヤレスで楽しみながら、映画を見るときは高音質&低遅延なケーブル接続、なんて使い分けも出来ちゃいます。

3.5mmオーディオケーブルは右側下部に挿入

Bluetoothのコーデック対応も幅広くて、iPhoneに使われる高音質・低遅延コーデック「AAC」に対応しているほか、Androidで使えるハイレゾ高音質&(ほぼ)ゼロ遅延の「apt-X HD」にも対応。

iPhoneだろうがAndroidだろうが、スマホだろうがPCだろうが、なんでも対応できる頼りになるヘッドホンです。

正直これ一台あれば他にヘッドホン要らないかも?という気にさせてくれます。

H20の着用感

見よ!このモチモチ感!

H20のもう一つの特徴ですが、イヤーパッドに「プロテイン製イヤーパッド」が使用されています。

プロテイン製イヤーパッドです。

プロテイン製です。

 

・・・てか、プロテイン製のイヤーパッドってなに?

 

 

調べてみたら、天然皮革からコラーゲン繊維を抽出して粉状にし、樹脂と混ぜ合わせて作った合皮「プロテインレザー」を使用したイヤーパッドのことらしい。

なんでも合皮に含まれたコラーゲンが湿気を吸収・放出してコントロールするため、天然皮革に似た質感や耐久性があるとか。(高級なソファなどに使用されています。)

もっちもちなイヤーパッド。癒し系。

そんなプロテイン製イヤーパッドの触り心地はリアルレザーそのもので、柔らかさはもはやマシュマロ。

ただ、ちょっと残念な事にヘッドホンのバンドの締め付け具合は結構強めで、人によっては少し痛いかも。

ちなみにヘッドホンでクッションを一晩挟んでおいたらいい感じに締め付けが緩くなりました。お試しあれ。

バンドの長さ調節機構。金属製でかっこいい。

そんなわけで長時間の着用はちょっと疲れますが、ホールド感が強いので、歩いててもしっかり耳と密着してくれるのうれしい。

イヤーパッドも隙間なく耳にフィットしてくれるため、遮音性も高く、ある程度曲の音量を上げたら車が走る騒音なんかも気にならなくなります。

H20の音質

ヘッドホン右側にLEDランプあり(青色は充電完了のサイン)

H20の音質は、一言で言えばおだやかなドンシャリ系。低音は太くよく響き、高音域も粒立ちよく鳴ります。

少し荒削りながらも表情豊かに音を奏でてくれるため、しっとり系のボーカル曲や、モダンジャズと相性良し。

残念なところは、音の抜け感がちょっと物足りなくて、音場が少し狭いところ。

ただ、曲の空気感や録音時の雰囲気がダイレクトに伝わってくるところは素晴らしくて、低価格とは思えないパフォーマンスのヘッドホンです。

ヘッドホンを折り畳めば収納ケースにジャストフィット

ちなみに3.5mmオーディオケーブルやapt-X HDコーデックで接続すると一気に雰囲気が変わり、ボーカルにピタッとフォーカスされた音は高価格帯のヘッドホンに迫るほど。

有線の3.5mmオーディオケーブルは自由にリケーブルできるので、いろいろなケーブルを試して音の違いを感じてみるのも楽しいかもしれません。

まとめ

付属のケースもプロテインレザーと思われる(さらさらで気持ちいい)

H20はさまざまな接続方法が使え、それぞれ音の性格も異なるので、自分ならではの使い方を探索できる楽しみもあるヘッドホンです。

イヤーパッドの密着感も相まって音源への没入感も高いため、映画鑑賞やFPSなどのゲーム用途にもすごくオススメ。

普段イヤホン派な方にも試してもらいたい、1台持っておくと便利な万能ヘッドホンです。

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